一般社団法人 日本精細化工産業協会

 

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一般社団法人日本精細化工産業協会 第二次大会· 環境と素材の未来を拓く日中連携フォーラム


活動回顧|日本精細化工産業協会 第二次大会・日中交流プログラム(2024年5月19日〜24日)

一般社団法人日本精細化工産業協会は、2024年5月19日から24日にかけて「第二次大会」を開催し、環境と素材を主題とする日中交流プログラムを実施しました。初日は東京での歓迎晩餐会から始まり、翌日以降は独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)をはじめ、国内の先端産業・研究施設を視察。生分解性プラスチック、焼却時有害物質の低減、超臨界水処理、リサイクル資源の再生利用など、環境・素材分野の取り組みを現場で学びました。

今回の参加者は、既存会員が紹介した新規会員候補の企業家・経営層が中心で、初対面ながらも終始オープンな意見交換が行われました。日本側の丁寧な品質管理や継続的な改善姿勢に触れたことで、参加各社は日本の化工産業の強みを実感し、自社の課題解決や新規事業にどう活かすかを具体的に検討する機会となりました。

交流の成果も着実に表れました。山東祥生新材料科技股份有限公司は視察・面談を経て、巴工業株式会社と初期段階の協業に向けた意向を確認。協会は双方の橋渡し役として、対話の場づくりや論点整理を担い、民間レベルでの中日交流を実務面から後押ししました。また、来訪企業の山東聯科科技股份有限公司の呉総経理からは協会加入の意向が示され、次の交流・共同検討へとつながる前向きな流れが生まれました。

会期を通じ、中国側参加者からは「日本の現場をさらに深く学びたい」との声が相次ぎ、再訪と継続的な交流への強い期待が寄せられました。本プログラムを通じて、協会と中国精細化工産業聯盟との連携は一層強化され、環境対応型素材や産業安全に関わる新技術・新素材の共同開発を進めるための体制が明確になりました。第二次大会は、単なる視察にとどまらず、次に続く共同実証や人材交流の“入口”を広げる価値ある一週間となりました。

JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)視察、安全教育・技能訓練現場を視察し、日本型職業安全教育の体系を学習

東京大学を訪問し、先端化学・材料研究に関する学術交流を実施。今後の共同研究の方向性を確認
巴工業で日本の高精度生産技術・環境対応型製造モデルを視察し、両社との技術協議および記念撮影を実施
京セラ株式会社訪問、ファインセラミックス技術および稲盛経営哲学に基づく企業経営を学ぶ

行程概要

5月19日(日)
東京到着、歓迎晩餐会(協会役員・中方代表団合同)

5月20日(月)
午前:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)視察
午後:中日精細化工技術交流会・第二次大会
議題① 生分解性プラスチック共同開発
議題② プラスチック焼却添加剤技術協力
夜:懇親晩餐会(会員交流)

5月21日(火)
午前:大田産業技術研究センター
 ・関西電子株式会社(光ファイバー材料)
 ・IMOTT株式会社(半導体封止膜材料)
午後:都市鉱山計画視察/TBM株式会社見学
夜:静岡温泉ホテル宿泊

5月22日(水)
午前:tofle株式会社 滋賀守山工場視察
午後:関西臨界水研究施設 技術説明・契約調印
夜:京都宿泊

5月23日(木)
午前:tofle株式会社 大阪本社訪問
午後:SUNACTIS株式会社視察・商談
夜:大阪宿泊

5月24日(金)
関西国際空港より帰国、

終わりに

今回の第二次大会および視察行程を通じ、日本の精密化学分野における安全生産、環境対応、リサイクル技術の水準を体感し、中国企業の技術革新への関心と協力意欲が一層高まりました。
両国の専門家が具体的なプロジェクト単位で議論を交わし、将来的な「日中精細化工産業技術連携プラットフォーム」構築の礎を築いた意義深い訪問となりました。


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