一般社団法人 日本精細化工産業協会

 

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一般社団法人日本精細化工産業協会 JA全農関係者とともに中国・山東省寿光市を訪問


現地視察を通じ、中国市場の変化と日中産業連携の可能性を確認

一般社団法人日本精細化工産業協会は、2026年4月29日から5月1日にかけて、日本全国農業協同組合連合会(JA全農)関係者とともに、中国山東省寿光市を訪問しました。

今回の訪問には、当協会の神出元一会長をはじめ、JA全農の尾本英樹代表理事専務、柿沼成二耕種資材部次長、ならびに当協会関係者が参加しました。一行は、寿光市内の農業関連施設、精細化工関連企業、新素材関連施設、第27回中国(寿光)国際野菜科技博覧会、山東寿光農業控股集団有限公司などを視察し、現地企業および関係機関と意見交換を行いました。

近年、国際情勢や事業環境の変化を受け、日本企業の間でも中国市場を慎重に見極めようとする動きが強まっています。その一方で、報道や統計だけでは捉えきれない産業現場の変化も各地で進んでいます。

今回の寿光市訪問は、こうした中国市場の現在地を、現場から確認する機会となりました。

寿光市は、中国を代表する野菜生産地として知られるとともに、施設農業、農業資材、農産物流通、技術普及の面でも重要な役割を担う地域です。また、塩資源を背景とした塩化工・精細化工関連産業の基盤を有しており、農業と化学、資材と流通、地域産業と企業経営が相互に結びついた産業集積を形成しています。

今回の視察では、農業関連施設に加え、木酢液関連施設、金属リチウム関連施設、新素材関連企業などを訪問しました。各現場では、単なる原料生産や低価格供給にとどまらず、機能性材料、農業関連資材、環境対応素材、資源循環など、高付加価値分野への展開が進められている様子が確認されました。

第27回中国(寿光)国際野菜科技博覧会では、中国における施設園芸、野菜品種、栽培技術、農業資材、農業関連サービスの最新動向を視察しました。寿光の農業は、単なる生産現場ではなく、生産、選別、物流、販売、ブランド化、技術普及を含めた総合的な農業産業システムとして発展を続けています。

また、山東寿光農業控股集団有限公司での交流では、寿光市における農業モデルの展開、農産物流通、施設運営、地域産業の組織化に関する説明を受けました。中国地方都市において、農業が個別の生産活動にとどまらず、行政、企業、流通、技術、資材が連動する地域産業として高度化していることは、日本側参加者にとっても大きな示唆となりました。

今回の訪問では、JA全農の現職幹部が同行し、中国側企業および関係機関と直接対話を行いました。JA全農は、日本の農業資材、肥料、農産物流通、販売事業を支える中核的組織です。その関係者が現地を訪れ、中国の農業および関連産業の現状を確認したことは、今後の日中農業・資材分野における実務的な連携可能性を検討するうえで、意義ある機会となりました。

当協会の神出元一会長は、JA全農の元代表理事理事長として、日本農業界および関連産業界において長年にわたり信頼関係を築いてきました。今回、神出会長を中心に、JA全農関係者とともに寿光市を訪問したことにより、農業、資材、精細化工、新素材分野を横断した実務性の高い意見交換が実現しました。

日本企業が中国市場と向き合う際には、市場規模や価格競争力だけでなく、現地産業の構造、技術応用の速度、信頼できるパートナーの有無、そして事業化までのルートを慎重に見極める必要があります。

今回の視察を通じて確認されたのは、中国市場には依然として大きな変化と可能性が存在しているということです。特に、農業関連資材、環境対応材料、機能性化学品、新素材、資源循環、施設農業などの分野では、日本企業が持つ技術力、品質管理力、用途開発力、長期的な信頼構築力が活かされる余地があります。

日中農業事業懇談会では、日本側から、気候変動、農業従事者の減少、資材価格の高騰、食料安全保障など、日本農業が直面する課題について共有されました。一方、中国側からは、施設園芸、農業資材、農産物流通、地域産業集積、精細化工分野における取り組みが紹介され、双方の課題と強みを踏まえた協力可能性について意見交換が行われました。

日本には、技術、品質、管理、規格化、長期的な信頼形成の強みがあります。中国には、市場規模、実装速度、産業集積、応用現場、事業展開の力があります。双方の強みを組み合わせることで、農業関連資材、環境対応材料、機能性化学品、資源循環、施設農業などの分野において、新たな事業機会が生まれる可能性があります。

今回の寿光市訪問は、単なる視察や表敬訪問ではなく、日本企業が中国市場を現場から捉え直し、今後の事業機会を冷静に検討するための実務的な機会となりました。

一般社団法人日本精細化工産業協会は、今後も会員企業と中国側企業・関係機関との間で、情報交換、企業訪問、技術交流、事業連携の可能性を検討してまいります。

当協会は、日中双方の企業が相互理解と信頼関係を深め、現場に基づいた実効性ある産業協力を進めるため、引き続き橋渡し役を担ってまいります。

行程概要

4月29日(水)
午前:青島膠東空港に到着後、寿光市へ移動
午後:工場見学(夙沙水塩聯産工場&道可木酢駅ラボー&金属ナトリウム)

4月30日(木)
午前:中国野菜博覧会に参加;山東農業控股集団有限公司にて見学&交流
午後:日中農業事業懇親会(JA全農のご紹介、山東現地企業との交流)

5月1日(金)
青島膠東空港から帰国

まとめ

今回の訪問は、中国市場を一面的に捉えるのではなく、現場に立ち、企業と対話し、産業の変化を確認することの重要性を改めて示す機会となりました。

日中双方には、技術、品質、応用、市場、実装力の面で相互に補完できる余地があります。

一般社団法人日本精細化工産業協会は、今後も実務に根ざした交流を通じ、両国企業の持続的な連携と新たな事業機会の創出に貢献してまいります。


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