一般社団法人 日本精細化工産業協会

 

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一般社団法人日本精細化工産業協会:中日精細化工実務連携訪中プログラム


2025年4月23日から30日にかけて、一般社団法人日本精細化工産業協会は「第五回会員大会」および「中日精細化工実務連携訪中プログラム」を実施しました。今回は、デジタル基盤(アリババ/Tiktok)や再エネ展示会(義烏)を介して「技術―市場―地域」を直結させる設計に比重を置き、前回(研究・生産・環境中心)とは焦点を明確に分けています。化学産業の現場確認に、地方政府・民間企業との実務対話とデジタル活用に関する意見交換を重ね、技術協力を市場接続へ橋渡しする“実装寄り”のプログラムとしました。

行程の中核は山東省寿光市。理事の半田貴裕・志賀聡が羊口市の会員企業を回訪し、運用の近況を更新。あわせて寿光国際蔬菜科学技術博覧会を視察し、農業資源と精細化工をつなぐ具体テーマを抽出しました。山東黙鋭化学有限公司とは既存協力の延長線上で、試行規模の実地テストから段階を踏む進め方で一致し、窓口の一本化・共通様式・次回訪問の目安まで整理しました。

その後は上海・杭州・義烏・天台山へ。上海では復旦大学EMBAクラスとの交流を通じて、経営の視点から案件の組み立て方を再確認。杭州ではアリババ本社を訪問し、経営層との意見交換で流通・宣伝・データ連携の扱いを具体例に沿って詰め、初回の到達点と担当・期日を明記して市場アクセスの実務導線を可視化しました。あわせてTiktok本社での座談(裘博士参加)では、越境コミュニケーションやブランド浸透の留意点を共有しています。

義烏の「太陽光発電・家庭蓄電システム展示会」では、化学・材料・エネルギーの接点を俯瞰し、供給網と販路の両面から応用の余地を検討。天台山・三井寺の参拝と地元企業の座談会では、地域との関係づくりを意識しつつ、用途検討と供給網の当面の到達点を設定し、役割・検証項目・タイムラインを共有しました。

本プログラムは、検証項目・担当・期日を先に決め、窓口の一本化と共通様式を整えたうえで次回訪問時期を仮置き。背伸びせず試行規模から着手する進め方を参加者間で共有できたことで、案件は滞りなく次工程へ踏み出せる体制となりました。

行程概要

4月23日(水)
関西国際空港→青島 到着後ホテルチェックイン

4月24日(木)
午後:青島空港→寿光藍海大酒店
夕方:山東黙鋭化学有限公司 陸社長らと懇親会

4月25日(金)
午前:工場視察および社内会議
午後:青島空港へ移動/祖父江社長宿泊

4月26日(土)
午前:寿光市内黙鋭科技系列企業視察
午後:政府関係者・地元化学企業とのPR会議・晩餐会

4月27日(日)
午前:寿光蔬菜科学技術博覧会見学
午後:青島空港より出発(各理事帰国・上海移動組分岐)

4月28日(月)
午前:上海→杭州(高鉄移動)
午後:アリババ本社・Tiktok本社訪問、裘博士との座談会

4月29日(火)
午前:義烏展示会(太陽光発電・家庭蓄電システム)視察
午後:許社長との交流・晩餐会

4月30日(水)
午前:天台山三井寺参拝・地元企業座談会
午後:上海浦東国際空港より帰国

まとめ

第五回大会は、これまでの産業視察型交流から一歩進み、「現場・経営・文化」三位一体の協力モデルを体現するものとなりました。
寿光市での技術協力、杭州でのデジタル産業視察、天台山での文化的交流を通じ、協会は単なる企業間連携を超えた「産学官民による総合的日中パートナーシップ」を示しました。
この訪中プログラムは、今後の精細化工産業の国際化・人材交流・地域連携の基盤となる象徴的な大会として位置づけられます。


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