一般社団法人日本精細化工産業協会は、2025年8月6日から14日にかけて「會員相互訪問・実務交流プログラム」を実施しました。行程は寿光—青州—秦皇島—鄂爾多斯(達拉特旗)—杭州—蘇州—上海へと続き、化学・新素材・環境・エネルギー・デジタル分野の拠点を横断。協会は日本の漢方大手・ツムラの幹部および同社中国部門である天津盛世百草の生産・製造部門長らとともに参加し、現場での確認と意見交換を積み重ねました。
寿光では、ハルマン・サイモン商学院のプロジェクト報告会を皮切りに、黙鋭化学との業務会談、木酢液テーマの打合せ、祥生新材料・聯科科技の視察を実施。政府・地元企業とのPRミーティングでは、次回の小規模検証に向けて担当・必要資料・時期感をすり合わせ、連絡窓口の一本化と共通様式の整理まで踏み込みました。
続く河北省・秦皇島では、中薬系企業の満薬本草を訪問。秦皇島は燕山山脈の東端に位置し、山海の地勢と温帯季節風気候により北方系の薬用資源が集まりやすい地域として知られます。工場見学では、原料調達から製造・品質管理までの流れを確認し、道地性やトレーサビリティに関わる実務の要点を整理。晩餐会では、原料面での連携や製剤・市場側の連携可能性について、今後の到達点と情報交換の枠組みを簡潔に取り決めました。
内モンゴル(達拉特旗)では、エネルギーと素材に関わる現地企業を訪問し、設備運用の実情や地域産業の強みを把握。杭州ではアリババグループ、地場EC企業を訪ね、流通・宣伝・データ連携の扱いを具体例で確認。蘇州ではロボット企業・普緑法環保研究院を訪れ、環境分野の技術テーマを俯瞰しました。最終盤の上海では復旦大学との面談・晩餐会を通じて、今後の交流方法と連絡体制をあらためて共有しています。




8月6日(水)
羽田・関空出発 → 青島到着 → 寿光藍海大酒店宿泊
8月7日(木)
午前:赫尔曼・サイモン商学院にてプロジェクト報告会
午後:黙鋭化学との業務会談
8月8日(金)
午前:木酢液関連テーマ打合せ
午後:祥生新材料・聯科科技 視察
夜:青州宿泊
8月9日(土)
午前:高鉄で秦皇島へ移動
午後:満薬本草製造工場 訪問・晩餐会
8月10日(日)
午前:北京経由で鄂爾多斯へ移動
午後:王小平書記主催の歓迎晩餐会
夜:達拉特旗宿泊
8月11日(月)
午前:内蒙古黙鋭能源 訪問
午後:盛匯化学 見学
夜:杭州移動
8月12日(火)
午前:アリババグループ訪問
午後:地元Eコマース企業視察
夜:蘇州宿泊
8月13日(水)
午前:ロボット企業・普緑法環保研究院 訪問
午後:南京環美科技・上海復旦大学 歓迎晩餐会
8月14日(木)
午前:復旦大学訪問・日本分校建設協議
午後:国際金融学院との会談
夜:復旦大学主催 歓送晩餐会
本プログラムは、形式的な表敬にとどめず、担当・検証項目・タイムラインを明記し、窓口の一本化・共通様式・次回訪問の目安までを各地で確認した点に特色があります。移動と会談を一体化することで、参加各社は自社の課題に対してすぐに試せる着眼点を持ち帰り、次の個別打合せと小規模検証へ円滑に接続できる見通しです。
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