
一般社団法人日本精細化工産業協会の設立準備委員会は、協会発足に先立つ最終確認として、2023年9月21日から27日にかけて中国の主要化学拠点を訪問しました。視察団は山東省と内モンゴル自治区の化学工場で、生産現場・品質管理・環境対応を幅広く確認するとともに、協会の設立目的と趣旨を丁寧に説明。各社経営陣との意見交換を重ねた結果、設立の意義に対する賛同と、今後の実務連携に向けた前向きな意思を数多く得ることができました。
本協会の発起には、山東省寿光市の化工企業群が中心的役割を担い、三井ファイン株式会社の社長付である志賀聡氏・半田貴裕氏、そして元農協会長の神出元一氏が参画しています。寿光市は中国有数の「野菜の都」として知られ、農業・食品関連素材の集積と化工産業の裾野の広さを背景に、実証から量産までの展開速度の速さが強みです。今回の対話でも、農産資源と精細化工の接続による高付加価値化に大きな期待が示されました。
内モンゴル自治区の達拉特旗では、いわゆる「羊・煤・土・気」を象徴とする豊かな資源と鉱業の発達を確認しました。電力単価が全国的に低水準である点は、電解アルミなど電力多消費型プロセスの立地に極めて適しており、現地企業からは日本側との共同開発、設備更新、国際品質認証の取得に向けた具体的な協力意向が表明されました。併せて、サプリメント・化粧品向けの希少原料である沙棘(サージ)の栽培現場、中国最大規模の太陽光発電所を見学し、地域資源と再生可能エネルギーを活かしたグリーン生産の実装可能性を現地で具体的に検討しました。
本視察を通じて、日中双方の強みを接続するための論点が明確になりました。今後は、①サプライチェーンの高度化、②地域資源×精細化工による価値創出、③再エネを活用した持続可能な生産体制の構築――を柱に、設立後の協会事業として実務連携を加速してまいります。今回得られた賛同と協力意向を起点に、産官学が連携した具体プロジェクトを順次立ち上げ、成果の社会実装へとつなげていきます。



日程表:
2023 年9 月21 日(木曜日)
小西徹也会長:東京羽田10:45 → 北京大興13:40(中国南方航空CZ648)
祖父江社長: 東京羽田10:45 → 北京大興13:40(中国南方航空CZ648)
若命浩二教授:大阪関空15:55 → 北京大興19:00(中国東方航空MU526)
呉嘉明通訳は、空港でみなさんを出迎え、空港ホテルに宿泊
半田貴裕と高玉璇は、中国国内から北京大興へ、皆さんと合流する、空港ホテルに宿泊
2023 年9 月22 日(金曜日)
中国連合航空KN5185 北京大興国際空港10:40 → 東営空港12:00
(張晓莉 北京大興国際空港にて合流)
東営空港から、羊口鎮工場までバスで移動(約1時間半)。到着後 昼ごはん
午後:山東默夙投資集団有限公司 羊口鎮工場を視察
宿泊:羊口鎮・恩斯凯酒店
2023 年9 月23 日(土曜日)
午前:山東默夙投資集団有限公司 寿光市工場を視察 サイモン商学院を視察
午後:CA8333便利用して、東営空港12:45~フホホト空港13:30へ移動
到着後、バスで、ダラト旗へ移動(17:00到着予定=約2時間)
宿泊:ダラト旗隐形冠军加速部落
2023 年9 月24 日(日曜日)
9:00~12:00 内蒙古默锐能源材料有限公司を視察
13:30~15:00 ニッチャー分野におけるチャンピョン企業加速部落を視察
15:30~17:00 日本精細化工協会を設立する動員大会
宿泊:ダラト旗隐形冠军加速部落
2023 年9 月25 日(月曜日)
祖父江社長:包頭空港11:20~北京12:40(中国国際航空CA1122=予定)
半田社長:エルドス空港7:25~大連9:25(中国国際航空MU8883=予定)
小西会長・若命教授・高玉璇・張晓莉・呉嘉明(杭州行き)
フフホト空港10:10~杭州12:40(中国廈門航空MF8902=予定)
午後:15:00~17:00 アリババ本社に訪問
18:00~杭州の夜:歓迎晩餐会
2023 年9 月26 日(水曜日)
午前:帝国薬業株式会社中国総代理店の経営陣営と懇親会
プレゼン:中国EC における事情
網紅直播間現場を視察(インフルエンサー生放送される場面を視察)
午後:高鉄利用して、杭州から上海へ移動する 上海に宿泊する
2023 年9 月27 日(木曜日)
若命教授:MU279 便 上海浦東国際空港(T1)7:50~札幌新千歳国際空港12:30
小西会長:MU521 便 上海浦東国際空港(T1)10:30~成田空港(T2)14:25
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